黄色いバケツでアブラムシ対策
2011年5月29日
※家庭菜園ショップ「野菜づくり応援」にてアクセスの多かった記事を掲載しています。
近畿地方は26日に梅雨入りが発表されました。
平年よりも12日、昨年よりも18日早いです。
ジャガイモも玉ねぎもまだ収穫前。採るタイミングに悩みそうです。
さて、本格的な夏野菜のシーズンに入り、病害虫対策が必要になってきました。
なかでも厄介なのが「アブラムシ」。
ほとんどの野菜に発生する可能性がある害虫で、群生して吸汁し、ウイルス病を媒介するなど様々 な病害をもたらします。
アブラムシの発生は、
まず翅(はね)を持った有翅アブラムシが作物に到達し、そこから翅のないタイプが増えていくという パターンです。
対策ポイントのひとつ、有翅アブラムシが野菜に付かないようにすること!
- シルバーマルチは反射光によって害虫の飛来を抑制します。
- 防虫ネットで作物を覆 ってしまうことも有効です。
- 黄色粘着捕虫シートでキャッチする方法もあります。
【店長の実験室】
多くの害虫が「黄色」に引き寄せられます。
農業関係者の間ではよく知られている「黄色水盤」という害虫予察方法がありますが、これはその性質を利用したものです。
黄色い容器に水を張ったトラップを設置して、そこに飛び込んできたアブラムシの数をカウントして発生を予察し、農薬の使用量を減らす事などに活用しています。
(近年では手軽に設置できる黄色粘着シートの利用に変わってきています)
黄色い容器があれば、家庭菜園でもアブラムシ対策!。 ホントに、おもしろいほど捕獲できます。 有翅アブラムシが勝手に飛び込んできて溺れてしまいます。 子供の玩具バケツでも、キッチン用品のボウルでも、何でもOK。 (中性洗剤を少量入れておくとさらにパワーアップ。表面の油分により水面から逃れることができなく なります。) | |
青いバケツと比較してみると、その差は明らかでした。 (青い方にはほとんどアブラムシは入っていません。) | |
一口に黄色と言っても様々な色調があるので、並べてみました。 どの容器にもアブラムシは入りますが、薄いクリーム系の色よりも、蛍光イエローに近い方がより多くのアブラムシが捕獲できました。 (科学的に検証するならば捕獲数を数えるべきですが・・・スミマセン。見た目での判断です) | |
【注意点】 ・置きっ放しにするとボウフラ(蚊の幼虫)がわくことがあるので、時々水を交換する。 ・野良猫の水飲み場になってしまうかも? |
(参考資料)
家庭菜園の病気と害虫・見分け方と防ぎ方(農文協)
野菜だより2010年新春号・家庭菜園アイデアグッズ集(学研)
外部サイト(amazon)へリンク
黄色粘着捕虫シートとして生産者向けに長年実績のある粘着トラップ。
コナジラミ、アブラムシ、ハモグリバエ、アザミウマなどの微小害虫に。
特にアザミウマの防除なら青色もあります。
6mm角のネットで粘着シートをおおっているので、ミツバチやマルハナバチが付きにくく対象の微小害虫を効率よく捕獲します。
作物にもつきにくいので作業性もアップ!
5万部以上売れたベストセラーの改定新版。
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